合成樹脂原料
合成樹脂原料
UP(Unsaturated Polyester Resin)
不飽和ポリエステル樹脂
概要
不飽和ポリエステル樹脂は昭和28年に、日本触媒化学、理研合成により、それぞれ自社技術にて国産化され、昭和30年代になって活発な技術導入により生産されるようになった。当初は、“揮発成分がなく厚塗り可能”を武器に木工塗料や化粧板、また加工性の良さでシャツ釦等の分野で著しい発達を示した。昭和40年代に入って、ガラス繊維を主とする補強材との複合材(FRP)として、“鉄より強く、アルミより軽い”および“錆びない”をキャッチフレーズに、住宅器材、舟艇船舶、工業基材等の分野で急速に用途開発がなされ、現在では不飽和ポリエステル樹脂の75%以上がFRPの量産化技術が著しく改良され、基幹産業である自動車、車両の分野での活躍が期待されている。
用途
FRP:主として“水まわり”分野(浄化槽、便槽、バスタブ、ユニットバス、水タンク、船舶)、薬品タンク、パイプ、波板、平板 非FRP:塗料、化粧板、電機部品封入、レジンコンクリート、釦、工芸品
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