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用語集
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ISO | 各種試験法に関する国際標準化機構の略称。 lnternational organilzatlon for Standardization |
ISO14000 | 環境問題の改善のために国際標準化機構(ISO)が定めた規格。環境改善のための省エネや社員教育などを実行するようにきめ細かく定められている。 |
ISO9000 | 国際品質規格の事で、品質管理活動の一般通則で供給者による内部品質管理を実施して行く上での基本とな る要素について規定したJS9004、購入者に信頼感を与えるための活動である外部品質保証に係る品質システムの要求事項を対象範囲の広さ別に3つのモデルに分けて規定したISO9001~9003そしてISO9001~9004の選択及び適用方法について述べたISO9000の5規格で構成されている。 |
ICI法 | 純粋にしたエチレンに少量の酸素あるいは過酸化物を触媒として加え、2000気圧程度の高圧下で重合させてボリエチレンを得る方法。この重合法で低密度ポリエチレンか生産され、1930年代に英国のICI社が始めて開発したためこの名で呼ばれることが多い。 |
ICP 発光分析 |
高温常圧下の状態にあるプラズマに試料溶液を噴霧し高いエネルギー状態に励起した原子が発する光の強度を測定する。lnductively Coupled Prasma AtomicEmission Spectrometry(誘導結合プラズマ発光分光分析法<ICP-AES>) |
アイゾット 衝撃強さ |
一端を固定し切込部をハンマーの方向に向けた試験片に所定位置からハンマーを振り下ろし、衝撃で試験片を破壊した後のハンマーの振り上げ角から衝撃エネルギーを計算し、試験片の幅又は断面積で衝撃エネルギーを割って衝撃強さを求める。→試験法参照 |
アウトガス | 各種有機物から発生するガス。 |
アウトサート 成形 |
成形品に金属製のブッシュなどの部品を圧入し一体化させること。成形後、金型外で金属部品を挿入すること。 |
圧縮強度 | 所定の形状の試験片に荷重を徐々に加えて圧縮し破壊した時の荷重を測定しこれを加圧面積で除した値を示す。→試験法参照 |
圧縮成形 | 金型を加熱しておいて成形材料を下型(雌型)に入れて熱軟化させ、上型(雄型)で加圧して流動させキャビティー内に充満させて成形品を得る方法。フェノール樹脂、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など熱硬化性樹脂の主要成形法の-つ。 |
後収縮 | 成形によって得られた製品が成形収縮の後、時間経過に伴って結晶化の進行や水分の揮散などの理由によって収縮がさらに大きくなることを言う。特別に時間が指定されていない場合には成形後24時間経過後、収縮することを言う。 |
アニーリング | 残留応力を取り除くために成形後にiラう加熱処理のこと。 成形品の寸法安定性が向上する、荷重たわみ温度や機械的性質が向上するなどの効果がある。 |
アンダーカット | 成形品または型の凹凸部で成形品を型から取り出すのに支障となる部分。アンダーカットのある品物の成形には型を割型にしたりスライドコア方式にしたりするなどの方法が用いられる。 |
イエローカード | 米国に非営利機関として設立されたUnderwriters Laboratories lnc. が発行している検査証明書の事で、証明書カードの色が黄色いことからイエローカード(俗称) と呼ばれている。 |
一軸延伸 | フィルム・シートを1方内廷伸させた成形品。 |
インサート成形 | 金属部品または、その他の材質の部品を埋め込む射出成形法を言う。 |
ウェルド | 成形でキャビティー内で分流した溶融材料の2つ以上の流れが合流する時、合流部分で完全に融合しないで出来るむらを言う。 |
ウオームギア | ウオーム(ねじ歯車)と噛み合って減速装置や巻上げ滑車などに用いられるねじ状の歯車。いも虫歯車とも言う。 |
S-S曲線 | 引張り強さvs引張り伸びのグラフ曲線。材料の強靭挫、延性、硬さ、脆さを推定する尺度のひとつ。S-S曲線 (Stress-Strain曲線の略)で囲まれた断面積は破壊に必要なエネルギーを意味する。→試験方参照 |
FDA | 米国食品薬品管理局。Food&Drug Administration |
エラストマー | 一般にゴム類のような弾性の顕著な高分子材料を言う。 |
エンジニアリングプラスチック | ー般的には耐熱性が100℃以上あり、強度が50Mpa以上、曲げ弾性率が2.4Gpa以上あるブラスチックのこと。 |
エンドミル加工 | 水平方向(先端部)と垂直方向(両側)に切削刃がある切削工具(エンドミル)を用い、穴、溝、平面および3次元曲面など多様な形状に切削加工して表面精度の高い物に仕上げる加工法。 |
応力 | 物体に外力(荷重)が加わる時、その物体内に生ずる抵抗力を言う。平衡状態にある時、外力と内力とは等しい。 |
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荷重たわみ 温度 |
樹脂を一定の荷重下に一定速度で温度の上昇をさせた時に所定の変形を示す温度を言う。DTUL(DistortionTemperature under Load)と表示されることも多い。 →試験方参照 |
可塑剤 | 樹脂の可塑性を良くすると共に製品に柔軟性を与えるために樹脂に加えられる液状または固体状の物質を言う。 |
カム | 板や円筒に曲がりくねった縁や溝をつけた車の一種。 |
ガラス転移点(Tg) | glass transition temperatureの略語。2次転移温度とも言われ、その温度になると凍結されたポリマー分子主鎖のセグメントが動き始める温度であり、Tgあたりで熱膨張率、屈折率、弾性率、力学的減衰などが急変するので注意が必要である。 |
キャビティ | 成形品が成形される雌型と雄型の間の空間を言い、特に雌型の彫刻面を言う事もある。 |
吸水率 | 一般的には予め50土3℃、24時間処理後室温に冷却した試験片の重量と、その試験片を24時間浸漬後の重量との差から吸水率を百分率で表す。 |
共重合 | 2種類以上の単量体を混合して重合を行う事で、異種単量体を1分子内に入り混じって重合させる事。 |
キー溝 | キーは、歯車やプーリなどの部品を、回転軸などにしっかり結合するために使用される。キーの種類は用途や形状により、くらキー、平キー、沈みキー、すべりキー、半月キーなどがある。また、これらのキーをはめ込むための溝をキー溝と呼んでいる。 |
QC工程図 | 工程を管理する際、だれが、いつ、どこで何を管理したらよいのか具体的に決め、それを工程の流れに沿って図で示したものを言う。 |
クリープ変形 | 物体に一定の外力を掛けたままにしておくと、始めは荷重に対する歪まで伸びるが、その後さらに荷重のために物質の内部構造の変化は起こり物体が変形し続けることを言う。 |
結晶化温度 | 結晶化温度には、降温結晶と昇温結晶(後化結晶)がある。降温結晶は、溶融した結晶性樹脂が温度を下げてきて固化する温度であり、昇温結晶は結晶が不十分な状熊で成形された樹脂の温度を上げていった場合に結晶化する温度を言う。 |
結晶化度 | ポリマーを結晶部と非晶部の混合物と考え、この結晶部の占める割合を示す。結晶化度は、プラスチック成形(成形温度、冷却温度など)に依存し、特に冷却速度が速いと結晶化度は小さくなる。 |
結晶性樹脂 | 線状高分子には、その化学構造によって分子の一部が規則的に集まる事が出来るものがある。これを結晶性樹脂と言う。PE、PP、ナイロン、PBT、PET、POM、PPS、PEEKなど。 |
ゲート | 射出成形金型において、溶融した成形材料をキヤビティヘ注入するための注入口を言う。 |
ゲル | コロイド粒子や高分子溶質が相互作用のために独立した運動性を失って集合した構造をもち、それが固化した状態をゲルと言う。ゲルが分散媒を含んだままで固化したものをゼリーといい、狭義では、ゲルはゼリーを指す、これに対してコロイド粒子が液体中に分散して流動性を示す状態をゾルと呼び、ゾルが固化することをゲル化と言う。 |
限界PV値 | 樹脂と相手材との摺動において、摺動時に発生する熱などによって摺動している樹脂自身が、マクロ的に溶融してしまう状態の面圧と速度の積の値。 |
コア | 射出成形金型において、成形品の内面を形成するための金型の突起部分(雄型)を言う。 |
高周波性 | 高周波数の元での物性(電気特性)安定性。 |
剛性 | 外力に対して形を変えまいとする弾性。 |
5面加工 | 材料を立方体型とした場合、加工機に材料を固定する下面以外の5面が加工対象となる。すなわち、5面加工機とは、門型の工具軸取り付け部が可動することにより、加工ベッド上にセットした材料の上・前・後・右側面・左側面の計5面を同一の工具セットにより加工可能とするNC工作機械で、特に材料の再セットに手間がかかる大物の製作に有効である。この場合、5面全ての加工を行った場合でも工具・材料のセットが一度ですむため、最終的な加工位置精度も高くなる。 |
コポリマー | 共重合によって得られた生成物をコポリマーく共重合体)と言う。共重合体は、2種以上の単量体が規則的あるいは不規則に配列している。 |
コロナ放電処理 | 電極間に製品を入れ、この間に放電を行わせて表面処理を行い、印刷性、接着性などを改良する処理法。 |
コンパウンド | 合成樹脂に必要に応じて可塑剤、充填剤、強化剤、その他各種配合剤を加えて混合し、そのままの状態で成形する事が出来るようにした材料を言う。 |
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静摩擦 | 静止の状態から運動状態に移る時の摩擦抵抗の事。傾斜面に物体を置いてその傾斜角度を次第に増していった場合に、物体が滑り出し始める時の摩擦抵抗。 |
自己消火性 | 樹脂は炎に接すると燃えるが、炎を取り除いた時、自然に消火する性質を言う。 |
シーブ | ロープを案内する溝付き車。滑車のこと。 |
シャルピー衝撃強さ | ノッチを有する試験片を水平に置き、試験片のノッチ部の背中に向けて所定の位置からハンマーを振りおろして、一撃で試験片を破壊した時のハンマーの振り上げ角度から衝撃エネルギーを計算し、試験片の断面積で割って衝撃強さを求める。→試験法参照 |
摺動性 | 摩擦・摩耗に関する性質を示す。 |
重合度 | 重合体(ポリマー)は基本単位である単量体(モノマー)が重合して大きな分子になったものであり、単量体の繰り返し結合する数を重合度と言う。 |
純度 | 品質の純粋さの度合い。 |
食品衛生法 | 食品衛生に関する基本法で、食品用の器具・容器包装に関する法律は食品衛生法に定められている。 |
靱性 | 粘り強さ。すなわち外力に抗して破壊し難い性質、また破壊するまでの変形量の大きい性質。 |
鈴木式磨耗試験 | 固定側金属と回転側金属の間に試験片をセットし、回転させながら徐々に加重をかけて行き試験片の摩耗を測定する。→試験法参照 |
ストレスクラック | 樹脂製品に応力(内部・外部)がかかった状態で放置することにより、切削加工や環境剤(油、薬品等)との接触など何らかのきっかけにより発生するクラックをいう。環境応力亀裂とも呼ばれている。 |
スロッター加工 | スロッター(立削り)盤は、刃物を取り付けたラムが垂直方向に往復運動をして、穴の内面を加工することを目的とした加工法。 |
スーパーエンプラ | 強度が50Mpa以上、曲げ弾性率が2.4Gpa以上あり耐熱性が150℃以上の高温でも長期間使用出来るプラスチックのこと。 |
線膨張係数 | 一定の圧力のもとで温度を1℃高めた場合の膨張する割合を表すもの。 |
絶縁抵抗 | 絶縁物に電圧を加えた時、絶縁物の示す電気抵抗。 |
絶総破壊強さ | 所定の形状、寸法の試験片が破壊される最小実効電圧(破壊電圧)を2樹間距離(試験片の厚み)で割った値を表す。→試験法参照 |
接着剤 | 2つの物体が離れないように接合するために、その両物体の間に介在させる物質。 |
セルフタップ | 成形品を他部品と接合する方法のひとつ。下穴に直接タッピングネジを切り込んで組み付ける方法。 |
センタレス | センターレス(芯なし)研削は、円筒工作物を、固定された工作物支持刃と回転する調整車及び研削砥石の聞で支持し、工作物の回転と送りを調整車の回転で調整しながら工作物外周を研削する方法である。 |
せん断強度 | 破面に沿って平衡に力が負荷された場合の最大のせん断応力のこと。せん断応力とは、物体の変形に作用する応力を、面に垂直な成分と平行な成分に分け、平行な応力のこと。このときの弾性率を横弾性率という。 |
旋盤加工 | 被工作物を回転させ、工具刃物を当てて削る加工で、主に丸棒を材料とする加工。 |
塑性 | 弾性限界以上の応力下における変形で、応力を取り除いても元に戻らない性質のこと。 |
ソルベントクラック | 無加重、無ストレスでは、ほとんど影響を及ぼさないが溶剤、薬品でも応力が内部、または外部に存在した場合、その雰囲気中に使用されていると応力との相互作用によりクラックが生じる。このクラックのことを表す。 |
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耐アーク性 | 絶縁材料がアークによる劣化に耐える能力を言う。芳香環を含まず、炭素主鎖の途中にN、〇などが結合している樹脂(例:アミノ樹脂)は炭化し難く耐アーク性が良いが、フェノール樹脂は耐アーク性が劣る。 |
耐オゾン性 | オゾンによってポリマーは酸化を受けて劣化し、亀裂が生じる耐性を示す。 |
耐候性 | 光、熱、風、雨などの屋外条件化で暴露した時の耐久性を言う。長期間を要する屋外暴露試験と人工促進試験によって評価される。 |
耐コロナ性 | コロナ放電による劣化に耐える絶縁材料の能力を言う。 |
体積固有抵抗 | 物質の電気抵抗を比較するために、1cm3の立方体の相対する1cm2の面を極とした場合の電気抵抗を言う。→試験法参照 |
体積抵抗率 | 所定の形状、寸法の試験片に2個の電極を施し、所定の電圧を印加して、試験片の表面を流れる電流を除き、内部を流れる電流を測定して体積抵抗を算出する。 |
帯電防止剤 | 電気抵抗を小さくして、静電気の発生による帯電を防止するために成形材料に添加したり、表面に塗布する副資材を言う。界面活性剤、無機塩、多価アルコール、金属化合物、カーボンなどがある。 |
耐トラッキング性 | 高電圧のもとて導電路が成形されて破損に耐える能力を言う。 |
耐熱性 | 材料の高温における安定性をいい、溶融、軟化、熱分解温度が高いこと、高温において酸素、オゾンその他の物質の影響を受けにくいこと、物性が低下しないことなどが対象になる。 |
耐プラズマ性 | プラズマによってポリマー劣化し、亀裂が生じる耐性を示す。 |
耐薬品性 | 酸、アルカリ、塩類、酸化剤、還元剤などに触れると崩壊を起こすことがあるが、これらの無機薬品に対する材料の抵抗性を示す。一般的には有機溶剤を含めて耐薬品性と呼ぶ事が多い。 |
耐油性 | 油との接触による形状の変化(膨潤)あるいは物性的性質の低下に対する抵抗を言う。通常は油中に浸漬した試験片の体積または重量の変化率または機械的性質の変化によって評価される。一般的に油とは、ガソリンなどの鉱物油を指す。 |
耐溶剤性 | 溶剤との接触により膨潤や溶解を起こすことに対する抵抗を言う。 |
タップ | ねじ切り。メねじを切る事をタップを立てると言う。 |
弾性率 | 弾性限度内において、材料が受けた引張り、曲げ、圧縮、せん断、ねじれなどの応力と材料に生じた歪の比で示した定数。応力がかかったときの変形のしやすさを示す指標。 |
超音波溶着 | 超音波振動により発生する摩擦熱で行う溶接を言う。振動は、振動素子によリホーン(振動伝達金具)を経て直接接合部に与えられるか、ホーンから材料を通じて接合箇所に伝達される。後者による溶接を特に伝達溶接と呼んでいる。普通、約20~30kHzの振動が用いられる。 |
TOC分析 | Total Organic Carbonの略称。樹脂中の不純物としての有機体炭素分析のこと。 |
テーパー | 先細の形状を言う。通常、射出成形用金型では成形品の取り出しを容易にするために金型に付ける勾配を示す。 |
テーパー摩耗 | 回転円板試料の上を、自由に回転する砥石を一定荷重で押付けて摩耗させる方浩。→試験法参照 |
動摩擦 | 軸受け上でシャフトが回転しているもののように、相手材とある速度で運動している時に、その接触面で生じる抵抗力の大きさを示す。一般的に動摩擦係数は、静摩擦係数より小さい。 |
トリミング | シートなどの両端の耳部分で厚さなどの不整部分を取り除くこと。 |
トルク | 回転体の回転軸の回りに受ける回転力。 |
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中グリ加工 | ボール盤などで開けられた穴を、広げることにより寸法出しをすることを中ぐリ加工と呼ぶ。中ぐり加工を行うと一般に穴の表面伏態や寸法精度も良くなる。旋盤による旋削加工とも似ているが、中ぐり盤では、中ぐりバイトを用いて工作物の穴の内面を切削する。 |
難燃性 | 所定の形状、寸法の試験片の一端を固定し、他端に無色炎のブンセンバーナーで点火させ、規定時間後バーナーの炎を取り去り、燃焼時間を測定して燃焼性の程度を調べる。 |
難燃剤 | 耐燃焼性を与え、もしくは改良する目的で添加混入したり、または表面塗布する薬品類。 |
逃げ角 | バイトによる切削などで、すかせる角度。 |
2軸延伸 | フィルム・シートを縦横2方向に延伸し、釣り合いの取れた強度向上を求めた成形品。 |
二硫化モリブデン | 1個のモリブデン原子を2個の硫黄原子がサンドイッチ状に挟み込んだ状態のもの。硫黄原子同士が互いに反発しあうため、潤滑効果を向上することができる。 |
熱可塑性樹脂 | 加熱すると軟化して加工出来るようになり、冷やすと固化する樹脂を言う。熱可塑性樹脂は線状構造であるため加熱すると軟化し、冷却すると固化しこれを繰り返す事が出来る。 |
熱硬化性樹脂 | 加熱すると軟化して加工出来る様になるが、そのまま加熱し続けると化学反応を起こして固化する樹脂を言う。熱硬化性樹脂は比較的低分子の物質が加熱により高分子量が3次元架橋構造(網状構造)となるもので、一度固化した後は加熱しても再び軟化することはない。 |
熱伝導率 | 物質内で熱が伝わる速度を示す熱的特性の―つで単位時間、単位厚み、単位温度あたりで熱量を表す。 |
粘度 | 流動する物体の内部に生じる抵抗を粘度と言う。溶融粘度が低いと言う事は流動性が良い事を意味し、逆に粘度が高いと言う事は流動性が悪い事を意味する。 |
ノッチ | 物体の形状の一部分で切り欠けや刻み込みの部分を言う |
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はすば歯車 | 円筒の外周に軸とある角度を持って歯を刻んだ歯車。 |
白化 | 製品を折り曲げたり、切断などによって応力が集中した場所が白色化すること。加熱する事によって元の状態に復する事が出来、可逆的である。 |
バックラッシュ | 歯車の噛み合いのがたの事でバックラッシュが大きいと加減速度時のショックや低速運動時の振動、回転不安定の原因となる。 |
バフ仕上げ | 粗い面を平滑な光沢のある面にする目的で行う仕上げ法。バフとは、艶出しに使う磨き布や皮の事で綿、モスリン、フランネルなどの布を同じ大きさの円形に切り抜いたものを何枚も重ねて作ったバフ車を中心軸の周りに高速回転し、その周縁面に細かい研磨剤を付着させ押し当てて研磨する。 |
バリ | 成形材料が金型の隙間に流れ出して固まった、製品に付いた余計な部分のこと。 |
パリソン | ブロー成形で押出機から成形材料をチューブ状に押出した溶融状態のものを言う。 |
バレル研磨 | 製品をタルのような容器に入れ、これに仕上げ剤を加え回転させて外観を整える方法。 |
汎用樹脂 | 合成樹脂の内、広く一般的に使われているものの俗称。PVC、PE、PS、PP、フェノール樹脂、ユリア樹脂などを言う。熱硬化樹脂は生産量が少ないことから熱可塑性樹脂のみを汎用樹脂として区分する事もある。 |
パーティングライン | 金型の雌型と雄型の分割面やおも型とサィドコアの分割面のこと。略してPLとも言う。 |
ヒケ | 成形品の表面に発生する凹み現象を言う。 |
比熱 | 単位重量(1g)に対する熱容量を称する。一般的に温度を1℃だけ高めるのに必要な熱量として表される。 |
比重(密度) | 物質の単位体積あたりの重量。物体と同じ体積の4℃の純粋な水の質量を割った値。密度は物の体積を重量で割った値で単位はcm3/gで表す。比重は単位はない。→試験法参照 |
非晶品性樹脂 | 結晶性樹脂と異なり、高分子鎖を形成する原子団が大き過ぎたり架橋が結晶の妨げになったりするため、分子が規則的に集まる事が出来ないものがある。これを非晶性樹脂と言う。ABS、PVC、PC、PPE、PEI、PAIなど。 |
歪 | 応力により物体内に生じる変形を言う。特に内部応力に起因するものを内部歪と言う。 |
ピカッド軟化点 | 所定の形状、寸法の試験片の中央部に1kgの荷重を有する直径1mmの先端が平坦な針を乗せ60分あたり50℃の速度で温度を上昇させ試験片が軟化して針が1mm進入したときの温度を示すもので、低荷重で短時間での耐熱性に対する目安となるもの。→試験法参照 |
引張降伏強さ | 所定の形状、寸法の試破片に一定速度で引張り荷重を加えた時、荷重と伸びの関係から降伏点を境にして塑性流動による変形を起こし破断に至る。この際の降伏点における荷重を試破片のもとの断面積で除した値。→試験法参照 |
引張破断強さ | 所定の形伏、寸法の試験片に引張り荷重を加えてそれが破断した時の最大荷重を試験片のもとの断面積で除した値を表す。引張り速度やその場合の温度を変わることによって著しく引張り強さや伸びが変化する。→試験法参照 |
ピンホール | フィルムなどの薄い製品に出来たピンで突いたような微細な穴。 |
ブッシュ | 軸受けなどの、はめ輪の事を言う。 |
フライス加工 | フライス(多刃回転工具)を回転させて、左右・前後・上下に送り運動を与えて平面、溝および複雑曲面を加工する方法。 |
プライマー | 塗装や接着剤の塗布の時に、基材との接着を良くするため、基材に予め塗布する下塗り剤のこと。 |
平削り | 平削り加工は、工作物を固定したテーブルを往復運動させ、テーブルの運動方向と直角方向ヘバイトを送り平面削りを行う加工である。往復運動のためフライス加工に比べ精度が良く、面粗さも有利であるため、仕上げ加工として行われる。 |
フランジ | 補強または接続のため、部品の全周に張り出した板状の出っ張りを言い、ツバとも言う。 |
ブリードアウト | 製品の表面にその主成分であるポリマーとは異質の構成物質が浸出してくる現象。着色剤、可塑剤、滑剤などが表面に吹き出したりした場合に使う。 |
フローマーク | 金型キャビティ内の成形材料の流れのあとが製品に残った外観上の欠陥となる模様を言う。 |
ブロー成形 | 押出機から成形材料をチューブ状に押出しこれを金型に挟み、内部に空気を吹き込んで中空品を成形する方法。中空成形や吹き込み成形とも言う。 |
ブローチ加工 | ブローチとよばれる専用の工具を用いて、各種工作物の表面加工や、スプライン穴など種々の形状をした穴の内面加工を行う工作機械をブローチ盤という。ブローチは、棒状の軸に、多数の円刃が順次寸法を増しながら配列されている工具で、前部に前つかみ部、後部に後つかみ部があり、その間に荒刃、中仕上げ刃、仕上げ刃がそれぞれ複数並んでいる。工作物にガイド穴を開け、ブローチの前つかみ部を保持して引き抜くと仕上げ刃の寸法の穴開け加工ができる仕組みである。 |
ブロッキング | シート同士を重ね合わせて、長く接触させて置く間に、互いが付着して剥離し難くなる現象。 |
ヘリサート | ステンレス鋼やりん青銅の高精度のコイルで、雄、雌ねじの間に挿入して、ねじを一体にする部品である。 |
ポアソン比 | 引張り試験を行った時に縦方向に微小に伸ばした時、横方向にとの程度縮むかを縦方向の歪との比率で表した数値。 |
ポイド | 製品の中に含まれる気泡や球状の空間が生じた場合の事。スとも言う。 |
ホモポリマー | 同一のモノマー(単量体)の重合によって出来たポリマーを言う。単独重合体のこと。 |
ボール盤加工 | ボール盤は、主に工作物に穴を開けるために使用される工作機械である。モータにより回転する主軸にドリルを取り付け、軸方向にドリルを上下させて加工を行う。ボール盤では穴開け加工の他、穴径を広げるリーマ加工、めねじを切るタップ加工などが行える。 |
ポストキュア | 一旦成形した後、再び熱を加えて架橋反応を完結させると同時に物性を改善・向上させる目的で行う。 |
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曲げ弾性率 | 試験片を2支点上で水平に置き、上部中央から加圧クサビで曲げ荷重を加えた場合の荷重とたわみとの比。一定のたわみに達するために必要な荷重。→試験法参照 |
曲げ強さ | 試験片を2支点上で水平に置き、上部中央から加圧クサビで曲げ荷重を加え試験片が破断する際の最大荷重を表す。→試験法参照 |
摩擦係数 | 2物体が接触している時、接触面に作用する摩擦力と、この面に直角に作用する圧力の比を摩擦係数と言う。 |
メルトフローレート(MFR) | 溶融状態にあるポリマーの流動性を示す最も簡単で普及している尺度の一つで、溶融指数とも言う。一定圧力、一定温度の下に規定寸法のノズルから流出する量を測定した指数。 |
モジュール | いくつかの電子部品あるいは素子からなり、ある特定の機能を果たすように作られた単位組立電子回路を言う。 |
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ヤング率 | 縦弾性率のこと。垂直応力すなわち引張り応力と垂直歪の関係を表す弾性率のこと。 |
UL規格 | 1984年に米国に非営利機関として設立されたUnderwriters Laboratories lnc.の頭文字の略であり、ここで制定された規格の事を言う。現在約500近い規格を発行しているが、高分子材料関係ではUL-94ブラスチッ クの難燃性試験法、UL746Bポリマー材料の長期的性能評価などが良く知られ、業界で広く利用されている。→試験法参照 |
UV特性 | 紫外線によってポリマー劣化し、亀裂が生じる耐性を示す。 |
融点(mp) | 一定の圧力の下で、固体が熱を吸収して液体になる時の温度。結晶性樹脂は、一定な明確な融点を示すが、非晶性樹脂は、一定の融点を示さず徐々に軟化する。 |
誘電正接 | 誘電回路に正弦波電圧が加わると、理想的なコンデンサの時は正弦波電圧と電流との位相差角は90℃となるが、実際の誘電体においては位相のずれた電流が流れる。この位相差角の余角の正接のことを言う。 |
誘電率 | 所定の形状、寸法の試験片の誘電率は通常、誘電体の静電容量と空気の静電容量との比として求められるが、これは、電気回路の電気容量を示す定数で、高周波回路の場合の抵抗値を決める定数に相当する。従って、この値が小さい程、高周波絶縁性が良好になる。 |
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ラジアル荷重 | 半径方向荷重のこと。軸受けの中心軸に垂直に交わる 方向に働く荷重。 |
ラックギヤ | 平行軸のギヤでラックとはす歯ラック有り。それぞれ平歯、はす歯ギアと噛み合う直線&ねじれを持った直線歯形の歯車。平歯車&はす歯車のピッチ円半径が無限になったもの。 |
リーマー加工 | リーマー(リーマ)加工は、ドリルにより開けられた穴の 径精度、真直度、表面粗さに対する仕上げ加工として用いられる。リーマーは通常6~8枚の刃先を持ち、真円度の高い穴が得られる。 |
リブ | 製品の肉厚を厚くしないで、剛性や強度を持たせ、また広い平面部の反りを防ぐために用いる補強部分を言う。 |
ロックウェル硬度 | 試験片に鋼球を押し込み、試験片に出来た凹みの深さから表面硬度の数値を求める。試験片に加える荷重と鋼球の径との組み合わせで表し、ブラスチックの場合にはR、L、Mの3種のスケールが使用されている。 →試験法参照 |
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ワイヤーカット放電 | 直径0.03~0.3mmのワイヤを電極として二次元輪郭を加工する鋼材の放電加工方法。 |