合成樹脂原料
合成樹脂原料
PPS(Poly Phenylen Sulfide Resin)
ポリフェニレンサルファイド樹脂
概要
高結晶性の熱可塑性樹脂で(米)フィリップス・ベトロリアム社で開発された。原体は、茶色のパウダー状で、用途としては、射出成形用コーディング塗装用があり、射出成形用が主流となっている。射出用PPSは、各種強化材、充てん材とのコンパウンド品として供給される。特徴としては、融点が約285℃の結晶性樹脂で、極めて高い耐熱性、耐薬品性、寸法安定性および機械的強度の高いことがあげられる。
用途
機械部品:ツマミ(水飯器弁)、ギアー(複写機、ギアーポンプ)、ヒーターカバー(複写機)、メカニカルシーリングとグランド、タワーパッキング、ポンプハウジング(オイルポンプ) 計測器部品:タコメーターハウジング、インシュレーター(レベルゲージ)、ジョイント(ガスメーター) 自動車部品:タイロッドエンドスタビライザー、排ガス循環モジュレーター、バッテリーハウジング、オリフィス(ガソリンポンプ)、シートリードバルブ(キャブレター) 化学装置部品:クレンジングフレーム(IC回路のケミカルパージング)、パイププラケット(熱交換機用)、ポンプインペラー(オイル、ケミカルポンプ)、インシュレーター(ケミカルポンプ) 電気・電子部品:ブラケット(電気メーター)、コイルボビン、カラーコレクターフォーム(TV部品)、シャフト(TVチューナー)、マグネティックセンサーヘッド(テープレコーダー)
主な樹脂の特徴や用途、測定方法や専門用語の解説などをご覧いただけます。